2005.03.15

風が吹くのは気持ちいい・・・

3月13日(日)のNHKで放映された「新日曜美術館」の特集がクリスト&ジャンヌ・クロードの“the Gate”というプロジェクトを取り上げていました。ニューヨークのセントラルパークの全長37キロに及ぶ遊歩道に、サフラン色の布がはためく高さ5mのゲートを約7,500本並べるというもの。2月に2週間ほど設置されていた。(調べていくとweb展評で美術ライター高石ゆみさんの記事ありました)壮大なプロジェクトなのに彼らは意味はない言っている。けれども様々な過程で参加し、また体験した人はとても面白がっていた。私はカメラがゲートをくぐりながら、布をはためかす風を感じたときにとても気持ちよく思いました。風・・・といえば、最近手にした「スピノザ 実践の哲学」(平凡社ライブラリー刊)という本の序文にマラマッド「修理屋」からの引用があって、(スピノザの本を)“ぱらぱら読んでいるうちに、急につむじ風にでも吹かれたようになって、そのまま読み続けてしまったのです。・・・あんな思想にぶつかったら、誰だって魔女のほうきに乗っかったような気になります。”なんてあり、おお思考に風を感じるというのは気持ちいいなあと思いつつ、風・・・といえばグレン・グールド(弊社発売「グレン・グールド エクスタシス」もなかなか面白いです)の「ゴールドベルク変奏曲」(新盤)はもう風そのものって感じでしょうか。晴れ渡った青空にあらゆる方向にどこまでもすすんでいく何か・・・(風ではないかもしれませんが)。ああ、はやくあったかくなってくれないかなあ。今日も寒いじゃないか。風・・・といえばアルバトロスには「トルネードストーム」!があった。こりゃ危険な風です。どうもアルバっ子は激しいものが好きなんですかね。アルバトロス・・・アホウドリ、弊社のアルバトロスはALBATROS、フランス語での綴り。フランスではいい鳥なんですね。大西洋を無着陸で渡ることもできるのですと。おお、風に乗って、風を自分のものとしてどこまでも飛んでいく・・・。鳥・・・といえばノラ・ジョーンズの1stアルバムのなかでナイチンゲールって素敵な曲を思い出しました。鳥さんになった比喩で語られる思いだったような・・・。暖かい風を待ち望む冷え性の私、想像の風まかせに心も飛んでいく・・・春手前。

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