2005.12.07

今日のにゃんこ

昨夜、一匹の猫と出会った。

ちょうど日付が変わろうかという時間帯。家に向かう最後の直線コースを歩いていた私に、自転車が置かれている塊の中から、「にゃあ」と声がかかった。普通に鳴いているのではない。明らかに私を呼び止めた声だ。っていうか、私には、TVの洋画劇場の吹替のように、「ねえねえ、こんばんは」って聞こえた。思わず足が止まった私に、声の主が近寄ってきた。茶色の長毛が入った美猫。愛嬌ばっちり。寒さも冷たい風も何のその、足元へやってきて、スリスリしてきた。まさか、外の猫でこのようなフレンドリーキャットに出会うとは思ってもみなくて、ついしゃがみこんでご挨拶のなでなでをした。すると私の手をペロリと舐めて、再び「にゃあ」と鳴くではないか!もう、あまりの可愛さに胸がキュンとなった。だが寒さには勝てない人間の私は、おもむろに立ち上がって家路に向かったのだが、猫の用事はまだ終わってなかったようだった。その猫は、わき目もふらず、私の後をついてきた。私が早足にすると、”タッタカ、タッタカ”と肉球音を響かせて一生懸命走ってくる。立ち止まって振り返ると、いきなり路上にゴロンとなり、お腹を見せてクネクネする。「ヤヤヤ!」と思って、ちょっと焦って再び歩き出すと当然、またついてくる。結局、そのようなことを2度ほど繰り返して、私の家の前まで来てしまった。

オートロックをあけると、トビラが自動で閉まる瞬間に、すかさず猫は敷地内へと侵入。呆然とする私の足元に再び擦り寄ってくると、ひとこと、「で、部屋はどこ?」(「にゃにゃ」)と妖しく話しかけてきた。これはには久しぶりに焦った。これはマズい!何か食べモノをあげたわけじゃないのに、どうしたことか!?動物禁止の新築、引っ越してまだ数日。いきなりルールをやぶれない~~~!

今年の夏からずっと猫にどっぷり浸っていた私の浅い経験からでは、このような事態に対応する策は出てこなかった。こんなとき、キャットシッターの南里さんがいてくれたら・・・。

結局、再び外へ出た私は、家の周りをぐるりとして、「にゃお」と鳴いた猫をそのまま残して、ひとり部屋へと戻ることが出来た。とてもとても胸が痛んだ。

きっと、どこかの猫に違いない。きっと、素敵なご主人様がいて、たまたままだ帰宅してないから、家に入れず偶然私に声をかけたに違いない。あんなに愛嬌があって可愛い猫なんだから、間違いなくパトロンがいるんだろうな。などなど、気休めで、色々想像してみた。

また会えるかな。

次に会ったら、絶対「泊まらせてくれよ」って言われるだろうな。
※相手は猫ですが。

それにしても、話しかけてきたのがヘンな男とかじゃなくてよかったと風呂に入りながら思った私だった。


[アルバトロス・フィルム] | 固定リンク

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