2006.07.19
私の住居では自然を感じさせるハチどころか、蚊すら目撃することはありません。風に吹き上げられてマンションに着陸する蚊がいたとしても、着衣に便乗して住居侵入を図る強者がいても不思議はないのでしょうが、お目にかかったことはありません。生物の存在しないコンクリート空間に生息している私には夏を感じるのは蚊でもハチでもなく、休日の昼前の異常な暑さの居間であったりするわけですけど。日当たりのいいマンションは地獄と化します。密閉空間ですから気温は上昇する一方ですもの。一人暮らし当初はデンコちゃんよろしく電気をコマメに切っていましたが、今やクーラーつけっぱなし当たり前。地球温暖化に拍車をかけている一人だったりします。
そんな私が一番「夏」を感じるのは海!ビーチでこんがり、とかパラソルの下で優雅に読書、青い海に白い砂浜、寄せては返す波音が・・・というおしとやかものではなく、海に突っ込んでいくのです。なんちゃってサーフィンで波にもまれ、ボードが激突。ボードがなくても引き波に足をとられて転倒、波打ち際の予想外に強いパワーに砂浜に叩きつけられる、水着には砂が一杯。そんなワイルドなことを懲りもせずに続けているわけですが、海→サメは定番です。ダイビングをする人以外その自然な姿を見る機会はないと思いますが、サメは実に美しい生物です。群れて泳いでいる姿を深いところから仰ぎ見ると、着陸の順番を待って空港周辺で待機している旅客機を思い浮かべてしまいます。無駄のないフォルムに自然の造詣はすごいな、とグッドデザイン賞をあげたくなるわけです。
さて、アルバトロスの今後のリリースタイトルに「ブルー・ザヴェージ:セカンド・インパクト」があります。この主人公(?)はタイガーシャーク(イタチザメ)です。(「ブルー・サヴェージ」は既にリリース済み。新作にも乞うご期待!)
ホオジロザメが「ジョーズ」(私は1が一番好きですね)のお陰で“恐ろしい”というキング・オブ・シャークの地位を不動にしていますが、実はタイガーシャークの方が怖かったりするんですよね。浅瀬に来たりしますから。遭遇確率から言うと、ヤバいのはこっちかもしれません。十分大きいし。ネットで検索すると各地でのサメの目撃情報がUPされていたりします。
サーファーの皆さんは何でこんなにいい波なのに?と思う人気のないポイントで頭をよぎるのは潮の速い流れとサメだったり?ハワイでサーフィン中に片腕を根元からサメに食いちぎられる重傷を負いながら、再びサーフィンに戻ってきたベサニー・ハミルトンは有名ですが、普通の人はこんなことできません。泳ぎが苦手だったり、初めて海でサメを見た人はパニックになるでしょう。当然この映画でもパニック者続出です。おまけに「動くものに反応するから、動くな!」と巨大なサメ数匹がグルグル体の回りを泳いでいるのに浮き輪につかまって泳がずにじっとしていろ!というのは新しい拷問です。チビったらその臭いに反応しそうだし、どうすりゃいいんじゃー!って感じです。食われる前に撃ち殺してくれぇぇ、と叫びたくなりますね。
ジャケットの女性の眉毛が8時40分を指し示すくらい情けない顔になってしまうのも納得。外に噴出させたい恐怖を飲みこむというのは大変なことです。自社の作品を深夜見ながら、戦うことも逃げることもままならない状況で他の生物の餌になって死ぬのだけは嫌だな、とつくづく思った次第であります。別にサメが悪いわけじゃないのにね。じゃぁ、知らないうちに襲われるのはいいのか?いやいや、相手が何にしろ食べられて死ぬのは耐え難い。実在の生物の本能の行動であるが故にエイリアンに食われるより嫌かもしれない。どうせならエイリアンに真っ二つにされる方がいい。・・・・・そんなことありえるわけないじゃないっ!こういうことを夜深い時間に考えさせるサメってすごいです。別にサメに“萌え“てるわけじゃないですが。夕食を食べていない低血糖の妄想でしょうか?
私は水中で数え切れないほどのサメを見ましたが、タイガーシャークもホオジロも遭遇したことないです(遭遇していたら今こんな風にブログ書いていません。きっと死んでます。ショック死)。ホオジロらしきものをダイビング中に目撃した友人談では「遠くからバスがやってきた。」と。水中では対象物が陸上より拡大されて見えますから、本当は大型普通乗用車くらいの大きさでも、バスくらいに感じるんでしょう。即死です。だって乗用車でも十分デカイってば。(ディスXXリー・チャンネルなどで特集が組まれたりするホオジロですが、海面から大きくジャンプして獲物を捕らえる姿は圧巻です。ご興味のある方はチェックされては?あまりの迫力にゴメンナサイ、ととりあえず謝りたくなります。)
そんなことを思いつつ、またもや紺碧の海に魅せられ性懲りもなく潜る私です。無事帰還したらブログでまたお会いしましょう。
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