2006.08.14

華火!花火!HANABI!

昨夜は東京湾大華火大会でした。当初は土曜の12日に予定されていましたが、ご存知の通り関東上空に寒気が流れ込んだため、大気は不安定に。バケツをひっくり返したような大雨&雷の一大オーケストラの演奏となり、日曜日に順延となったわけです。

当日は暑すぎず、涼しすぎず。ゆっくりと大空に広がる花火を満喫するには最高のコンディションだったのではないでしょうか?風も弱く、花火が流されることもなかったのは良かったですね。かく言う私も、晴海の会場に赴いて、「ドン!」という振動を体感しながら鑑賞してまいりました。

皆さん、花火大会にでかけたことはありますか?当日は人出も多いし、暑いし、場所が広くて迷子になるし、でいろいろ大変ですけど。昨夜は迷子の放送もガンガン鳴り響いていました。空に気を取られて自分の子供が足元から消えているのに気が付かないようじゃ、だめですよぉぉぉ。

花火の歴史は中国に始まるらしいです。ヨーロッパに渡ったのが13世紀以降、日本に来たのは16世紀以降だとか。現存する一番古い花火業者は宗家花火鍵屋だそうで。そういえば「鍵やぁぁ!」とか「玉やぁぁ!」とか叫ぶんですよね、歌舞伎みたい。でも誰も叫んでいませんでしたけど。最も古い花火大会は隅田川花火大会なんですって。昨日の大会はそんな歴史こそありませんが、打ち揚げ花火の数は約12千発だそうで。12千発は多いよなぁ、と思っていたら、上には上がいるもの。

PL教団の宗教行事として行われる教祖祭PL花火芸術は10万発も打ち上げるとか。日本最大かつ世界最大級!10万発の花火ってどのくらいすごいのか想像つきません。打ち揚げ花火は4尺玉まであるとかいいますが、東京で揚がるのは一尺玉まで。世界最大のギネスブック公認の花火が4尺玉で、上空で直径800mに開くんだそうです。スゴーイ。見てみたい。揚がる時のヒュ~っという音も、割れる音も是非聞いてみたいっ!

この記録を作ったのは新潟の。今年も9/910に開かれるみたいです。そこの情報によれば、4尺玉を地上800mまで打ち揚げるのに使うのは高さ5.2m、厚さ1.8cmの鋼鉄製の筒。玉は420kgもあるんだそうです。ありえん!一体一発おいくらなんでしょうか?知りたい、知りたい、知りたいっ!!8/26日には大曲花火として有名な競技大会が秋田で開かれます。事故を起こした業者さんは参加できないとかいろいろあるらしいですが、日本で最も新しく最も優れた花火の技を競う大会ですので、レベルの高い花火を見ることができることは間違いないでしょう。

火薬ながら、こんな平和な利用をしているならいいですよね。

夏の風物詩として、子供の頃は夜にヒマな大人を口説き落としてバケツ片手に花火遊びして喜びましたね。ねずみ花火に逃げ惑い、線香花火の“ボトッ!”を足に落とした落とさないで大騒ぎをし、火がついたままの花火をグルグル回して走り回っては親にブッ飛ばされ、ロケットに誰が火をつけるかで勇気を競い、昼間は落下傘花火でパラシュートが落っこちてくるのを我先にと追っかけて走ったりしていましたが。何だか火を見るとワクワクしますよね。ガスコンロの火じゃ風情がない。キャンプファイヤーの火とか、焚き火の火とか。海外で暖炉があると感動しますし、山小屋やペンションで古いストーブがあったりすると、惹きつけられますね。

そんなことまで思い出されてくれた東京湾大華火大会でした。花火師の皆さん、楽しませてくださって有難うございます!事故のない作業&発表、そしてビックリするような新しい作品をこれからも作ってくださいね。日本の伝統バンザイ!

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