2007.04.02

カラクリ

先日、世田谷文学館なるところへ行ってきました。美術館とも違うわけですよ。よく成り立ってるもんだと思いつつ行ってみると、これがまた立派な建物ではないですか。昨年のプログラムには何があるかと見れば、「特集 ヘルマン・ヘッセの世界」「不滅のヒーロー・ウルトラマン展」「朗読ライブ 乱歩-夜の夢こそまこと」「第4回大藪春彦記念ミステリー講演会-野獣死すべし』から大藪春彦の碑銘まで」「近代文学講座-夏目漱石 人と文学」「絵本講座 絵本の世界を旅する」「映画研究講座 日本映画の巨匠たち」、韓国文化週間では、韓国詩朗読、映画上映、ピアノライブなどをやっていたではありませんか!すごいところだ!
そして今回見てきた企画展は「ムットーニのからくり書物」なるもの。ムットーニとはナニモノか。ストーリーボックス・アーティストにして彼の作品そのもの、とサイトにはあります。ある時間になると、突如カラクリ箱は動き出し、複雑な動きを次々と繰り広げながら物語を紡ぎだしていく。ゆっくりとした動きはなんともいえない不思議な世界に見る者を引き込む。緻密に計算されたからくり箱の動きにきっと感動するでしょう。

美しきカラクリに思いを馳せつつ、ふと弊社発売の「トークレディオ」を思いつく。

「自分の過激な言葉は暴力や血を求める大衆に踊らされているだけなのではないだろうか?そして、その思いを生放送中にリスナーにぶつけた夜、外では予想外の事態が待ち受けていた・・・。」

我々は実は世間という巨大なカラクリに絡めとられた存在なのかもしれない。わおー、カラクリ人形は自分のことかいな!オリヴァー・ストーン監督の傑作「トーク・レディオ」は5月3日、初DVD化!お楽しみに!

[アルバトロス・フィルム] | 固定リンク